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脚本の書き方 脚本雑記

脚本家になる方法|脚本家デビューに最も必要なこととは?

自分も面白い映画やドラマの脚本を書いてみたい!
でも一体、脚本家にはどうやってなるの?
……と疑問に思ったことはありませんか。

最近はシナリオを学ぶスクールや、さまざまなシナリオのコンクールもあります。
スクールに通うのがいいのか、コンクールに入賞さえすればいいのか、どうすれば脚本家になれるのか、気になりますよね。

脚本家と一口に言っても最近は、テレビドラマや映画、ラジオ、NetflixやAmazonプライム・ビデオといったネット配信、ゲームやYouTubeまであります。
しかし、ここでは自分の経験に基づき、「テレビドラマの脚本家」のデビューの仕方をご紹介します。

脚本家デビューするために一番必要なこと

テレビドラマの脚本家としてデビューするのに必要となることは、ドラマを制作するプロデューサーから「脚本を書いてください」と注文を受けることです。

いくら実力があっても、プロデューサーから発注されなければ、脚本家デビューすることもありません。発注を受けるために、「自分のすごい実力」をプロデューサーの目に留まるようにしなければなりません。

次に紹介するのは、そのための比較的メジャーな方法です。参考にしてみてください。

脚本家デビューする方法

王道中の王道「テレビ局主宰のシナリオコンクールに入賞する」

まず、一番のおすすめは、テレビ局主宰のシナリオコンクールで受賞することです。これが王道です。
なぜなら、優れた脚本を書けるという実力も示せますし、テレビ局のプロデューサーとの接点もできるからです。

具体的には下記のようなコンクールが毎年実施されています。

日本放送作家協会とNHKが共催している下記コンクールもあります。

また、最近は開催されていないようですが、下記のTBSのコンクールもあり、また開催されるかもしれないので要注目です。

これらを受賞するといいのは、「大賞」(第一位)を取ると作品が本当に放送されることです。

また、それだけでなく、もし大賞をとれなくても最終選考に残ったメンバーは、局主宰の勉強会に参加できます。勉強会でプロデューサーとの接点ができ、そこでいいアイデアを出したりいい企画書を書いたりすれば、その後脚本を書くチャンスを得られます。次の飛躍につなげることが可能です。

実際にこの出会いを活用し、「大賞」でなく「佳作」や「無冠」(最終選考に残ったけれど受賞はしなかった人)でも、大賞受賞者より活発に脚本家として活躍しているケースも多くあります。

ただし、勉強会の開催は大体1年くらいで、次の年の受賞者が出てくるとそちらに勉強会はシフトしてしまうので、受賞した年にしっかりその年のコネクションをグリップしておかねばなりません。受賞してからの生き残りもそれなりに大変そうです。

脚本家志望者の好きな脚本家として名前のよくあがる、
古沢良太さん(テレビ朝日新人シナリオ大賞 大賞受賞)
野木亜紀子さん(フジテレビヤングシナリオ大賞 大賞受賞)
坂元裕二さん(フジテレビヤングシナリオ大賞 大賞受賞)

たちもコンクール出身者です。

脚本家を目指すならまずチャレンジしたい王道コースです。

最新のシナリオコンクールについては「シナリオコンクール一覧|脚本家デビューに一番近い賞は?」の記事も参照してください。

プロットライターとしてチャンスを狙う

プロットライターという仕事があり、プロットライターをやりながら、脚本デビューのチャンスを狙うという手段もあります。

プロットライターとは、プロデューサーから発注を受けて、テレビドラマの企画書を書いたり、脚本に先行してドラマ本編のあらすじを書いたりするライターのことです。

駆け出しの脚本家や脚本家志望者たちが、下積みとしてやっていることが多いようです。コンクールでいい結果を出した人でも脚本家デビューまではこのプロットライターをすることが多いようです。

ドラマの企画制作に近いところにいるので、脚本家が足りない、時間が足りない、というときに脚本を書くチャンスをもらえたりします。

ただし、このプロットライターになるにも、プロデューサーとのご縁がないとできません。昔は、脚本家にも徒弟制度みたいなものがあって、ベテラン脚本家のもとで学んでプロデューサーを紹介してもらうということもあったようですが、最近はそうした脚本家のもとに弟子入りするようなことはほとんどありません。

現在は、シナリオスクールや脚本家の事務所が開催する勉強会で、プロデューサーが招待されるような勉強会があるので、そういうところでコネを作っていくことが多いようです。

あるいは、好きなドラマを作っているプロデューサーの名前と所属する会社を調べて、直に売り込むという方法もあります。

直に売り込む際には、プロデューサーが多忙であることも考えて、短時間で読める魅力ある「企画書」を用意した方がよいでしょう。忙しいプロデューサーは、素人の脚本を読んでいる暇はなかなかありません。一方で常に面白い企画を常に求めているため、面白い企画書であれば歓迎されることも少なくありません。

ただし、直に売り込む場合は、その後の仕事におけるギャラの交渉や、トラブルが発生した場合は自分で対応しなければなりません。

直営業でなく、スクールや事務所などを経由してコネを作るメリットは、万が一、ギャラの未払いなど何か心配なことが起きた場合、スクールに相談できることといえます。

しかし、最終的には自分で問題に対処しなければならないケースがほとんどです。また多くの場合、ギャラやトラブルでもめると単純に次の仕事がもらえなります。

プロットライターはその後脚本家としてデビューして業界で生き抜くためにも、そうしたトラブルにもうまく対処していく力と、もめてもくじけない打たれ強さ、運の強さ、明るさ(?)も合わせて磨く必要があります。

舞台・小説・その他で知名度をあげる

「こんな面白いものを書く人がいる。ぜひ脚本を書いてもらいたい」とプロデューサーの目に留まる方法としては、舞台や小説などで活躍するという方法もあります。一緒にドラマを作りたいと思ってもらえば、声をかけてもらえます。

プロデューサーも、実はいいライターを常に探していて、劇団の舞台も積極的に見に行っている人も少なくありません。(といっても、すでにある程度話題になっている劇団のようですが…)

今やWEB小説だってYouTube動画だって活用できます。面白いものをつくって、先にネット上で評価をあげておくというのも一つの手かと思います。オンライン上に作品があれば、SNSやメールでアピールしやすいとえいます。手段はいろいろありそうです。

言うのは簡単だけど、道は長い……

上記デビューの方法も、デビューを実現させるまでの道は長いといえます。また、脚本家はデビューしてからも食べていけるまでも長いです。

デビューできるまで頑張る!…と言うのは簡単ですが、本当に道は長いので、まずは飽きずに挑戦し続けられる環境を整えることが大切かもしれません。

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